24時間換気システムを戸建てに設置する時の注意点

ここでは、24時間換気システムを戸建てに設置する際の注意点を解説します。

・定期的にメンテナンスする
・設置場所を工務店としっかり相談する
・必要換気量が確保できているか引渡し時にチェックする

上記3つのポイントをそれぞれ確認しましょう。

定期的にメンテナンスを実施する
24時間換気システムは、先述した方法で定期的なメンテナンスが必要です。

フィルターや吸気口は、2〜3ヶ月に1度の頻度で掃除しましょう。

内部の熱交換器については、水分などで機能を損なうおそれがあるため、専門業者への依頼がおすすめです。

設置場所を工務店としっかり相談する
24時間換気システムの吸気口や排気口の位置は、設計段階で工務店や設計事務所としっかり吟味することをおすすめします。

なぜなら、家具のレイアウトや配置を考慮せずに吸気口やダクトの位置を施工してしまうと、生活しにくい動線になるおそれがあるからです。

目立つ位置を避けて設置したい人も一定数いますが、生活動線を踏まえたうえで換気機能を100%発揮できるプランニングになるよう、施工会社としっかり相談しましょう。

必要換気量を確保できているか引渡し時にチェックする
必要換気量とは、家の体積分の空気を2時間で1回換気できる換気量のことです。

なお、体積とは、居室の床面積×高さで求積し、居室には天井や廊下、洗面所などの水回りは含みません。

実際の換気量測定は、風速計を使用して測定します。

必要換気量に対して、風速計で求めた測定風速をもとに算定した測定風量(測定換気量)の数値が上回っていれば、問題ありません。

必要換気量・測定換気量ともに算出すべき計算式があるため自分で計算できます。

ただし、建築を依頼した業者や設計事務所に依頼することがおすすめです。

少なくとも新築の引渡し時には、必要換気量が確保できているか否かのチェックを業者に依頼しましょう。

戸建ての24時間換気システムに関するよくある質問
ここでは、戸建ての24時間換気システムに関してよくある質問に回答します。

・24時間換気システムを付けると冷暖房の効きが悪い?
・24時間換気システムはうるさい?

上記2つの質問をそれぞれ見ていきましょう。

24時間換気システムを付けると冷暖房の効きが悪いって本当?
24時間換気システムは都合上、冷暖房の効きを悪く感じる場合があります。

なぜなら、冷暖房によって適温に調節された室内の空気が、24時間換気システムにより2時間に1回の頻度で入れ替わってしまうからです。

夏は外の暖かい空気と、冬は冷たい空気と入れ替わってしまうため、冷暖房の効きが悪いと感じる要因になります。

とはいえ、現在の24時間換気システムは熱交換機能を持った製品が多くなっているため、冷暖房効率は向上しています。

戸建ての新築を計画する際は、熱交換機能付の24時間換気システムを選びましょう。

24時間換気システムはうるさいと感じる?
長期間フィルターをメンテナンスせずに放置していると、換気効率が半減するだけでなく、騒音が1.2倍程度になり、うるさいと感じるおそれがあります。

新品時の24時間換気システムで騒音クレームが報告されているケースは少ないので、定期的にフィルターなどをメンテナンスし、騒音を防ぎましょう。

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